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2008.08.20
ロシア・サンクトペテルブルク by草刈民代

ロシア・サンクトペテルブルク

蒸し暑い日が続きます。皆さんいかがお過ごしですか?
この時期は大量に汗もかくし、気温が高いので身体もよく動くし(常に温まっているというか・・・)、おまけに一年のうちで一番太ることに対しての緊張感が和らぐ季節のような気がします。暑苦しくてうっとうしいかもしれませんが、動かなくても汗をかくということは、私のように、「太ってはならぬ」ということと常に格闘しているような人々にとっては、少々救われる気分になる季節なのではないでしょうか??
皆さん、暑苦しさに負けず、健康と美容のためにいい汗をかきましょう!

さて、私は7月8日から一週間、ロシアのサンクトペテルブルクで、『華麗なるクラシックバレエ・ハイライト』のための稽古をしてきました。この公演、レニングラード国立バレエ ミハイロフスキー劇場『華麗なるクラシックバレエ・ハイライト』は8月16日から9月3日にかけて、日本各都市にて行われます。
公演の詳細は>>
http://www.suoz.com/stage.html
白夜の町
サンクトペテルブルクと言えば白夜の町です。初めてサンクトペテルブルクを訪れたのは、1991年の夏、牧阿佐美バレヱ団のロシア・ツアーでした。サンクトペテルブルクのキーロフ劇場と、モスクワのスタニスラフスキー・ネミロビッチ・ダンチェンコ劇場で踊りました。キーロフ劇場といえば、歴代に渡り素晴らしいダンサーたちが踊ってきた由緒ある劇場。初めて稽古場で稽古をしたとき、なんとも言えない感慨に浸ったのを覚えています。
1991年といえば、26才の頃。自分自身が目指したいことがあるのに、そこにたどり着くにはどうしたらよいのかわからない時期でした。稽古を受けているうちに「このままではダメだよ」と誰かから声をかけられたような気がしました。素晴らしいダンサーを生み出してきた、厳格な雰囲気の稽古場で、常にそこでダンサーたちを見守ってきた、目に見えない誰かにそう言われたような気がしたのです。この時の経験は新たなステップを踏む第一歩となったと思います。

それから17年。今回再び夏の季節、白夜のサンクトペテルブルクを訪れました。やはり、白夜のサンクトペテルブルクは独特な心地よさがありました。1997年、2002年にも訪れているのですが、その時は秋というか、冬というか…。10月から11月にかけての滞在でした。秋でもロシアの気温は、かなり下がっています。
変わっていくロシア

今回行ってちょっと驚いたのは、ますますヨーロッパ化が進んでいることでした。
レストランなどで働いている人たちの様子が、今までとは全く違ったように見えました。ロシア人特有の愛想の悪い人の数が、かなり減っていたような気がするのです。
季節柄、特にということなのかもしれませんが、ヨーロッパからの観光客も沢山いて、その人たちに対する対応を見ていても、今までの印象とは随分と違うように感じました。

着いた翌日の朝食時、席を案内してくれた女の子は、夫と私が席に着いたら、軽く頭を下げました。まるで会釈をされたような…。そして、しばらくすると、スーツを着たフロアマネージャーらしき女性が、「朝食をお楽しみいただいていますか?」と、声をかけながら各テーブルを回っていたのです。今まで訪れたときには、あり得なかった光景でした。

夫も、なぜかロシアを訪れることが多く、結婚する前にも3度ほどモスクワやサンクトペテルブルクに行ったことがあるそうです。「本当に社会主義の姿がなくなっちゃったなぁ」と残念そうにつぶやいていました。
初めてロシアに滞在したのは18才の時。ブルガリア、バルナのコンクールに行くときに、トランジットで一晩泊まったのです。空港にはまだ銃を持った兵隊が歩いていたし、税関にいる人たちも嫌な感じがするほど無愛想でした。食事も不味かったし、とても暗い気分で夜を過ごしました。その時に同室だったのが、なんと『SWAN』をお書きになっていた漫画家の有吉京子さん。私は、コンクールのことで頭が一杯だったので、細かいことは覚えていないのですが、有吉さんと同室だったことを断片的に覚えています。
公演『華麗なるクラシックバレエ・ハイライト』



今回の公演、レニングラード国立バレエ ミハイロフスキー劇場『華麗なるクラシックバレエ・ハイライト』では今までと同じように、『パキータ』をミハイル・シバコフさんと、『ショピニアーナ』をアルチョム・プハチョフさんと踊ります。そして、9月2日、3日の東京公演ではキーロフ劇場のイーゴリー・コルプさんと踊ります。今回の一週間はコルプさんと、レニングラード国立バレエのアラ・オシペンコ先生と稽古をしてきました。コルプさんとは来年1月に『ジゼル』も踊ります。
皆さん、見に来てくださいね。
もう一つ、夏らしい話題を。8月1日、津川雅彦さんにご招待を受け、横浜の花火大会を見てきました。インターコンチネンタルの一室で、花火を見ながらパーティというとても素敵な夜でした。

その日はなんと8000発もの花火が打ち上げられたそうです。盛り上がってきたところでは、かなりの高さから枝垂れ桜のように見事に火花の散る花火が、何発もありました。色もバラエティーに富んでいて、花火の進化も凄いものがあると驚きました。数年前にも津川さんからお誘いを受け、楽しませていただきましたが、今回も、とても良い場所で思いっきり堪能させていただきました。
津川さん、ありがとうございました!
では、来月m(__)m